的確に指導するため

情報伝達の方法を

目元

白内障や緑内障といった病気はもちろん、生活習慣病や加齢によっても視力は低下していきます。中には、激しいスポーツなどによる目への刺激で、視力が著しく低下するという人もいるのです。低下した視力は回復しにくく、むしろどんどん低下していく可能性もあります。すると日常生活の簡単な動作も難しくなるのですが、視能訓練士によるリハビリ指導を受ければ、そのリスクが低下します。具体的には視能訓練士は、個々に適したメガネやコンタクトレンズの選び方、照明器具の効果的な使い方などについて指導します。これらにより視力低下者でも、ある程度しっかりと物を見ることが可能となるのです。また、これらを使っても物を見ることが困難な人に対しては、視能訓練士は耳や指先を使った情報伝達方法を指導することになります。たとえばパソコンの音声読み上げソフトや点字などで、これらを駆使すれば、やはり日常生活での不自由な部分が減るのです。このように視能訓練士によるリハビリ指導は、視力低下者の生活はもちろん人生そのものをも支えることになる重要な仕事なのです。そのためこの職に就くことを希望している人は、的確なリハビリ指導をするための訓練を大学または専門学校で受けています。目の病気や構造における知識を学んだり、学生同士でリハビリ指導の実習をしたりといった具合です。眼科医の下での臨床実習もあるため、卒業までにプロフェッショナルとしての力量が身につくことになります。

受験資格を得るには

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国家資格である視能訓練士になるには、年に1回の国家試験に合格しなければなりません。視能訓練士の国家試験は東京や大阪で実施され、基礎医学や視能検査学・視能訓練学などの範囲から出題されます。専門性の高い分野ばかりなので、それに合わせた勉強をしていないと対応できません。視能訓練士の国家試験には3種類の受験資格が定められています。最も一般的なのは、高校卒業後に視能訓練士養成施設で学ぶことです。視能訓練士養成施設に指定されているのは、4年制の大学または3年制の専門学校で、全国に25校あります。ここで長期間にわたって、専門的な知識や技術を身につけることになります。どこの養成施設でもカリキュラムの内容は同じで、難易度にも差はありません。大学や短大や看護師学校などで、指定された単位を取得して卒業した方は、視能訓練士養成施設に1年以上通えば、国家試験の受験資格を得られます。また外国で視能訓練士の資格を持ち、厚生労働大臣に認定を受けた方も、受験資格を満たします。一部の視能訓練士養成施設には夜間課程が設けられていて、働きながら学ぶことも可能です。ただし昼間行われる実習に参加する必要があり、時間的な制約がないわけではありません。また現在のところ、独習や通信教育では学べないので注意が必要です。大学や専門学校に通った場合、学費はトータルで数百万円になるのが普通です。なお試験の合格率は、例外的に低い年度もありますが、おおむね90%以上になっています。

採用確率が上昇

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これまでも視能訓練士という資格はありましたが、眼科検査を行うのに資格は問われていませんでした。しかし、人の体に関わる事柄にはある程度の知識や技術が必要であるといった考えが浸透してきています。また、より良い医療を目指す風潮が高まってきたことにより、視能訓練士の資格を有する人が求められるようになりました。視能訓練士は国家試験に合格した人に与えられる資格です。眼に関する知識を有する他、各種眼科検査機器を用いて検査を行うための技術もあります。専門性が高く、眼科にとっては必要な存在なのです。視能訓練士の需要が最も高いのは、眼科診療所です。その他には、眼科の診察が可能な病院や大学病院があります。高齢者の割合が増えているため、眼の病気も増えています。また白内障は、水晶体がにごることが原因で起こる病気です。この病気は手術で人工水晶体を挿入する治療が行われます。視能訓練士は、手術を行うために眼球の写真を撮ったり、必要な各種検査を行います。また、緑内障の患者さんの場合には、眼圧の定期的な検査が欠かせません。視能訓練士は正確に検査を行う必要があります。また、メガネやコンタクトレンズを作るために視力検査で訪れる人も多くいます。視力検査はもちろんですが、眼に何らかの異常が見られる場合には、コンタクトレンズを装着することが難しくなるでしょう。そのため、小さな異常も見逃さないように気をつけています。以上のような傾向から、視能訓練士は、将来的にも需要が高まると考えられるでしょう。