需要が高まっている職業

女性からの需要も

視力検査

視力が低下する原因は、病気や老化、生活習慣の乱れなど多くあります。そして適切な検査で原因を調べ、改善のためのサポートをする眼科スタッフが、視能訓練士です。視能訓練士の需要は、近年になって急激に高くなってきました。これは、パソコンなどのブルーライトの影響で視力が低下する人が増加しているためです。現に視能訓練士の有資格者は、半世紀ほど前には全国で100人程度だったのですが、四半世紀前には約3千人に、そして現在では約1万人になっているのです。それに伴って、女性の比率も高まってきています。かつては女性の視能訓練士は50人に1人ほどの割合だったのですが、現在では10人に1人ほどに増加しています。視能訓練を希望する女性自体が増えたため、より親身なケアが期待できる同性の視能訓練士への需要が高くなったからです。このように社会から強く求められている職業なので、多くの人が視能訓練士の資格取得を目指すようになっています。資格は、養成カリキュラムを設けている専門学校または大学で学習することで、取得可能となります。厳密には、カリキュラム修了後に国家試験に合格することで取得できるのですが、毎回受験者の9割前後が合格できています。つまり養成機関に入学すれば、高確率で視能訓練士として活躍できるようになるということです。学習期間は3年ないし4年と長めですが、だからこそやりがいがありますし、取得後には社会から強く信頼されるようになると言えます。

視機能回復のサポート

男性

視能訓練士の仕事内容として、眼科における一般検査はよく知られています。いわゆる視力検査を初めとして、眼圧検査や眼底撮影、屈折検査などがそれにあたります。しかし視能訓練士の役割にはもっと重要な働きがあることはあまり知られていません。加齢と共に進む視力低下はもちろんのこと、現代社会ではパソコン・スマートフォンなどの端末を長時間見続ける生活が当たり前になり、若い人の間でも視力の低下が著しくなっています。また持病などがもとで視力に影響が出る人も少なくありません。そういった人々に、今現在の視機能を十分に活用させ生活の不自由を減らすためのリハビリサポートを行うことも、視能訓練士の業務の一つなのです。視力検査と異なり、リハビリのサポートは患者ひとりひとりに異なるメニューが必要となります。そのため、より専門的な知識が必要となる目のスペシャリストが行うことが義務付けられているのです。また斜視や弱視の患者には、機能回復のための訓練を行うこともあります。視力というのは生まれた時はかなり弱いものです。成長と共に視力はだんだんと上がっていきますが、これは日頃の生活の中で物を見るという訓練をしているからです。しかし何らかの原因により、こういった成長段階での訓練が妨げられると、上手く視力が育たないこともあります。こうした子供の視覚を育てるサポートも、視能訓練士の仕事の一つです。視能訓練士の資格は国家資格ですが、まだあまり広まってはいません。今後生活習慣の変化や高齢化に伴い、視能訓練士の活躍の場は増えていくと考えられています。就職率もよく、女性が多く活躍している視能訓練士は、養成施設で国家資格取得に向けて学ぶこととなります。

訓練士になるためには

カウンセリング

眼科などで医師の補助的な役割を果たす視能訓練士には、国家資格の視能訓練士を取るとなることができます。視能訓練士の国家試験を受けるためには、満たさねばならない条件があります。高等学校を卒業した後に特定の視能訓練士養成施設で数年間(大学なら4年間、専門学校なら3年間)学ぶか、大学・短期大学・特定の専門学校を卒業した後に特定の視能訓練士養成施設で1年間学ぶか、海外の特定の視能訓練士養成施設を卒業することで初めて国家試験を受ける権利が得られます。養成施設の中には夜間課程のある所もありますが、基本的には昼間課程に長期間通って試験のための知識を学んでいきます。専門施設で学ぶ中で、様々な基礎実験をこなし最終的には長期間実際の現場で実習を行うことが多いです。施設にいるうちに国家試験のための知識・現場で必要とされる実技能力をつけるため、国家試験の合格率は殆どの年で八割を超えます。視能訓練士としての勤務先は国公立病院・私立病院・眼科診療所・その他のリハビリ施設などがあります。また雇用形態も正規職員・非常勤職員・契約職員などに分かれ、給料や勤務日数などに違いがあります。視能訓練士の国家資格を取ることが出来たら、その後に各医療機関の求人に応募し結果を待つのが一般的な就職方法です。医療が発展し検査器具の使い方が複雑化している今、視能訓練士の需要は高まっています。視能訓練士になるためには、作業の正確性とコミュニケーション能力を養うと良いでしょう。